片頭痛
こんなお悩みはありませんか?
天気が悪い時や気圧が低い時などに頭痛が生じることがある
吐き気や嘔吐をともなってズキン、ズキンと拍動するような強い痛みが頭の片側、または両側に生じることがある
前兆として、視界がキラキラ、チカチカといった視覚症状が現れることがある
月に1~2度、または週に1~2度の頻度で発作的に起こる
普段はなんでもないような光や音に対して過敏になるといった随伴症状がみられる
頭痛は数時間程度のこともあれば、3日間くらい続くこともある
痛みが治まると、健康な人と同じような生活や行動ができるようになる
片頭痛で知っておくべきこと
片頭痛は誰もがかかる可能性のある病気で、特に女性に多く、男性の約3.6倍の割合で発症します。特に、30代から40代の女性に多く見られます。
頭痛には一時性頭痛と二次性頭痛があり、一時性頭痛の中に片頭痛があります。片頭痛は、脳の血管が急に拡張することで引き起こされますが、そのメカニズムにはさまざまな説があります。
片頭痛は「動けない」「休みたい」と感じるほど重い頭痛が生じ、仕事や家事などの日常生活に支障をきたします。身体を動かすと痛みが悪化し、椅子に座った状態で身体を前に倒し、頭を左右に振った時に痛みが悪化する場合は、片頭痛の可能性が高いです。
症状の現れ方は?
片頭痛が生じると消化管の動きにも影響が出るため、吐き気がしたり、実際に嘔吐してしまったり、下痢をする方もいらっしゃいます。普段では気にならない光や音、においに対して敏感になり、「暗くて静かな部屋で休みたい」と感じる方もいます。
他にも、ズキンズキンと脈打つような拍動性の痛みが生じたり、頭痛が起こる前に前兆として視界にキラキラ、チカチカとした光が広がる閃輝暗点という視覚症状が現れることがあります。
また、1回の頭痛の発作が4~72時間続くこともあり、薬を飲まずに30分で治まる頭痛もあります。片頭痛の頻度は人それぞれで、年に数回の方、月1回の方、週に何日も頭痛が起こる方もいらっしゃいます。
その他の原因は?
片頭痛がなぜ起こるのか、そのメカニズムは完全に解明されていませんが、複数の誘因が引き金となり、三叉神経が刺激されることで痛みを引き起こす物質が分泌され、炎症や血管の拡張が生じて頭痛が起こるとされています。
片頭痛の引き金となる誘因としては、体質などの遺伝的な要素やストレス、睡眠不足や寝すぎ、飲酒、光、音、においなどの刺激、月経周期、天候などさまざまなものが挙げられます。
また、空腹や脱水、肩こり、カフェイン、薬の飲み過ぎによる頭痛もあり、たばこや食事(血管を収縮させるポリフェノールやチラミン、亜硝酸化合物を多く含むオリーブオイル、ワイン、チーズ、ハム、チョコレート、ナッツ、ソーセージ、柑橘類など)も影響を与えることがあります。
片頭痛を放置するとどうなる?
片頭痛は、脳の過興奮・感受性が高まっている状態です。片頭痛に対して長年、適切な治療をせず放置すると、加齢に伴い片頭痛自体は軽快しても、難治性の浮動性めまい、頭痛、頭重感、耳鳴りなどを発症することがあります。
また、片頭痛は脳梗塞やアルツハイマー病などの認知症のリスクとなるというデータもあります。さらに、片頭痛を放置すると、約3割の方が慢性化し、症状が憎悪するといわれています。痛みを放置することで脳が痛みを感じやすくなり、その結果、頭痛の頻度が高くなることがあります。
他にも、片頭痛により健康寿命が2年縮まることや、頭痛によって普段の生活が障害されることがあります。
当院の施術方法について
『全調整鍼』でストレスや自律神経を整え、精神的なものを含めた誘因因子を少しでも軽減することができます。また、ツボを用いて精神的不安や睡眠などを取り除くことが可能です。
さらに、指圧で首や肩周りの硬結をしっかりと緩めることが特に重要です。斜角筋や胸鎖乳突筋、僧帽筋を中心に筋肉の硬さを取り除き、『全身矯正』を行うことで、身体を正しい位置に整えます。それにより、姿勢が良くなり、神経の圧迫が減少し、血管の拡張が生じにくくなるため、頭痛が起きにくくなります。
また、患者様が安心して通院できるよう、心の串を抜くために寄り添いながら施術を行い、心身の調和をサポートします。
改善していく上でのポイント
質の良い睡眠をとることや、飲酒、食生活の偏りをなくすこと(マグネシウム不足の解消)、生活リズムの急激な変化を避けること、肩や首の凝り、欠食、空腹などに気を付けることが大切です。
痛みがない時は、適度な運動やストレッチ、頭痛体操などを行い、気分転換をすることや、ストレスをためないようにすることが重要です。
また、痛みがひどくなる前や頻度が増える前に早めに病院を受診することや、首肩周りの筋肉を緩めるために整骨院やマッサージ店で施術を受けることも有効です。
さらに、偏頭痛の発作が始まった場合には、頭を冷やし、静かな暗い部屋で刺激を避けながら休むことが大切です。